塗り壁の、最後の上塗りを漆喰(しっくい)で仕上げたものが「漆喰壁」です。
漆喰と言えば、お城の外壁や寺院建築、土蔵や町家(京町家)など日本の伝統的な建物に見られる白い塗り壁
古くは古墳時代から使用されている日本特有の塗り壁材です。
古くから親しまれてきた漆喰は、一般住宅にも広く用いられて来たことから、左官(左官壁)=漆喰というイメージもあります。
漆喰は自然素材の代表格
漆喰には自然素材が持つ様々な効果があります。
代表的な漆喰の効果は防カビ効果
漆喰の主成分である消石灰は、カビや微生物の生息できる範囲を超えたPH13〜14の強アルカリ性です。
そのため、抗菌材としての効果もありますし、ホルムアルデヒドを化学的に吸着・分解してくれます。
高い調湿機能
消石灰の微細孔により、湿度が高いときは湿気を吸収し、湿度が低いときは湿気を放出してくれ、結露を防止・抑制する効果もあります。
防カビ・調湿機能を重視するなら、漆喰壁が一番おすすめです。
その他の特徴
・美しさ
一番塗り壁らしい仕上がりになります。
漆喰の壁は白くて平らな壁だけではなく、カラーを付けたり、コテ模様仕上げも多彩にできます。
・堅固
お城の外壁にも使わえるくらい表面は堅く、傷付きにくい壁に仕上がります。
・不燃性
漆喰は燃えません。
町家ではこの効果を期待して、延焼を防ぐ目的でも用いられてきました。
・消臭効果
ペットやタバコの臭い、体臭などはもちろん
アンモニア臭に対しても強力な消臭効果があり、最近ではトイレの内壁にも使用されることが多くなりました。