雨漏り
天井にシミが広がっている。などすでに雨漏りの症状が始まっている場合は、躯体(建物の中)にまで雨水が染み込んでしまっているケースが多く、本来あるべき性能を取り戻す為に、早期に被害箇所の確認・特定、修繕・修復作業を行う必要があります。

色あせ
新築から5〜6年も経つと、風雨や紫外線、排気ガスなどにより、色あせや変色が気になりはじめます。
経年劣化なので多少の色あせは仕方がないとあまり深刻に捉えず、雨漏りが始まったわけではないのでとそのまま放置している事が多いですが、色あせが目立ちだしたらプロによる建物診断を行い、高圧洗浄によるクリーニングや塗り替えを考えましょう。 高圧洗浄や塗り替えの際に見えにくい部分の傷が発見されることもあるので、痛みの早期発見・早期治療により建物寿命を伸ばすことにもつながります。

チョーキング現象
壁を触ると白い粉が手に付くことがあります。
長い間、紫外線や雨風にさらされて劣化した塗料の成分が、粉状になって表面に浮き出てきた症状です。触ると手にチョークのような白い粉が付くことから、チョーキング現象と呼ばれます。
このような状態になると、本来の防水性能が低下してしまっているため、建物自体に影響が出ないうちに早めの塗り替え(外壁塗装)をお勧めいたします。

ひび割れ(クラック)
外壁がモルタルの場合に起こる現象です。表面に細かいひび割れが入ると、割れた部分から雨が侵入したりして内部の躯体(壁、梁など建物の構造を支える骨組)を腐蝕させる原因になりかねません。
早期の段階なら、ひび割れた部分を埋めたりといった簡単なメンテナンスで対応できますが、そのまま放置をしておくと建物の劣化に大きく繋がるため危険です。
小さなクラックでも見つけたら放置せず、早めの修繕を心掛けましょう。

塗膜の剥がれ
チョーキング、ひび割れ(クラック)等の劣化症状が進行すると、塗膜の剥がれにつながります。
外壁・屋根材を守るために塗装されている塗膜が剥がれると、建物の躯体が雨風や紫外線に裸でさらされている状態になるため、著しく劣化を早めてしまいます。
剥がれが見つかった際は、被害が躯体にまで及ば無いよう早期の対処を行いましょう。

腐食
建物表面に現れた傷を放置(または気付かずに)していれば、雨水などが柱など構造体を侵食し躯体を傷つけることにつながります。
初期段階なら外装材・屋根材の張り替えで済みますが、最悪の状況では、建て替えに近い修復工事が必要となります。

カビや苔・藻の発生
湿気によりカビや苔・藻が発生すると、防水性や耐久性が急速に失われていきます。屋根など目に付かない部分ではなかなか確認できないため、気がつかないうちに進行が進んでいることがあります。

放置すれば増殖してしまい、美観という点でもいい状態とは言えませんし、外装材・屋根材の塗料が劣化して防水機能を失えば、雨水などが浸透してしまい躯体を痛めてしまいます。
そのため、放置していると雨漏りの発生にもつながります。

鉄部の錆び
鉄部の錆びは、塗料が剥がれ防水性能が失われる事で、鉄部が雨水にさらされた結果起こります。
錆びてしまった状態で放置すると、そのまま腐敗が進んで穴が空いてしまいます。
穴が空いてしまうと、そこから雨水が浸入してしまい構造体への侵食が始まりますので、発見したら早期の対処が必要になります。


どのサインも、放置をすると建物内部にまで影響が及び、修繕・修復に工期も費用も多く掛かってしまうことも考えられます。上記のような症状を見つけた時は、早めに対処することをおすすめします。


その他、目に見えた劣化は目立たなくても、築10年以上を経過してる建物では、診断をオススメします。